日本の製造業は高効率だが、収益力が低いと言われている。
一見、矛盾しているように思えるが、全く矛盾していない。
それは、機能と顧客満足を混同しているからである。
機能的に考えているから高効率と言っているだけで、必ずしも顧客満足の高い商品を作っているわけではない。
部品産業は業績が良いが、完成品を生産すると収益力が弱くなる。
世界のハイテク部品の生産基地になったとしても、日本全体としての雇用を維持し、経済成長していくには難しい。
あるレストランのオーナーが、次のようなことを言っていた。
水をお客様に出す時に、同じグラスで、同じ水を出しても、置く場所によって付加価値は変わってくる。
見方を変えれば、水を置く位置によって、お客様の顧客満足は高くもなったり、低くもなる。
乗用車では同じ装備をしていれば、同じ価値かと言えば全く違う。
それらの装備の配置の仕方で付加価値は上がれば、低くくもなる。
日本の製造業では機能のみ追いかけて、顧客満足を置き忘れてしまったのではなかろうか。
このことは1980年代の日本産業の研究によって、機能への偏向が強まったと考えられる。
それによって、日本経済の閉塞感が強まっている。
かつてのような機能と顧客満足のバランスを取ることが重要となっている。

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