塗装工場


塗装工場(Painting)


1.車の塗装

2.塗装工場の概要

 中塗りと上塗り工程は、3階がエアクリーナーがあって、埃のない空気を塗装ブーツに送っている。 2階は塗装ブースになっている。 塗装ブースでボディに付かない塗料は床下の水の中に落とす。 この水処理が1階にある。 塗装ブースのある部分は、塗装工場の他の部分より高くなっている。
 中塗りと上塗り塗装の後には、乾燥炉がある。 乾燥炉からは煙突が出ているので、航空写真等で見ただけでほぼ塗装工場と区別が付く。 乾燥炉の後は、ボディの熱をさます退避ラインがある。

 順番が逆になったが、前処理と下塗り塗装は2階建て程度の高さがある。 上には湯洗、水洗や下塗り塗装槽があり、下は水処理であり、更に地下には水処理水槽がある。 下塗りしたボディのことをEDボディとも呼ぶ。 EDはElectric Dippingの略であり、メッキと同様に槽の中にボディを入れて、電気を通す。 槽から出したときに電解液が排出されるように、ボディには孔や隙間が開いている。 それらの孔は樹脂プラグや金属プラグでふさがれ、隙間はシーリングで塞がれることが多い。

 検査等で人が作業行なっている場所は、塗装工場内に長屋のような蛍光灯を縦に並べたスラット・ラインで行なっている。 その中で、検査やバフの作業を行なっている。 スラット・ラインの間をボディが動くようになっている。

 塗装工場の設備メーカーは専業メーカーが多く、数が少ない。 自動車メーカーの設備は、同じ会社の設備を入れていることも多く、似たりよつたりである。 そのためもあって、塗装工場の一般社員の出入りを規制している。 見学コースからも外れ、実態がよくわからない工場でもある。

3.前処理+下塗り塗装

4.シーリング

5.中塗り・上塗り塗装

6.水系塗料  塗装工場では、前処理等の水処理にかなりのコストがかかる。 前処理では、ボディに塗ってある防錆油をとるためにアルカリ洗浄(化成ソーダ)や塩酸もしくは硫酸を使用する。 そのため、水の中に鉄分や亜鉛(メッキ鋼板)が溶け出している。 そのため、排水は焼却される場合が多い。一部では、セメント工場の冷却水に使われることもある。

 塗装ラインでは、噴霧した塗料の全てがクルマのボディと付くわけではなく、一部の塗料は床下等の水の中に落とされる。 最近では、この塗料カスは遠心分離機にかけられ、分離されることが多い。 また、床面の網や塗装冶具に付着した塗料は、ブラストショットで塗装を掻き落とし再利用する。 その時にも、塗装カスが発生する。 埋め立てゴミゼロを目指している場合、この塗装カスや排水処理の汚泥は、セメントの材料として使われることが多い。 同様に、塗装工場が発生する温熱を使って、排水しない工場の場合、循環して水を使用すると、水の中の金属イオン濃度が高くなる。 金属イオンの高くなった水も同様にセメント工場の冷却水として使用することが多い。

7.粉体塗装

8.塗料の資材手配


参考文献


自動車工場の概要, 車体工場, 塗装工場, 艤装工場, 部品納入, エンジン工場等, 新車開発概論, 新車開発(モデル決定まで), 新車開発(モデル決定以後), プラットホームの統一について, 開発センター, 開発主査(チーフエンジニア), クルマの安全問題について, クルマの安全問題(衝突実験), クルマの環境問題T, クルマの環境問題U, 燃料電池自動車, 電気自動車, リサイクル, 欧州の自動車リサイクルについて

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