ことに、山脈に囲まれ、空気が滞留しやすいロサンゼルスでの環境悪化は深刻だった。 風が弱いときに逆転層が起き、1940年ごろから光化学スモッグによる大気汚染が問題になっていた。(148ページ『トヨタvs.ベンツvs.ホンダ』)排気ガスには炭化水素HC、一酸化炭素CO、硫黄酸化物SOx、窒素酸化物NOxやディーゼルエンジンの浮遊粒状物質(SPM:Suspended Particulate Matter)などがある。 ガソリンエンジンではHC、COとNOxについて、水冷エンジンによる燃焼温度のコントロール、燃料噴射装置によるエンジンの電子制御、触媒による排出ガスの後処理技術により大幅に改善した。 SOxは燃料に含まれる硫黄(S)分の除去によって対策が打たれた。
1970年7月には、日本でも初の光化学スモッグによるものと思われる被害がはっきりとしたかたちで発生した。 東京・杉並区の高校で運動場に出ていた女子生徒40数人が呼吸困難やめまい、目や喉に訴えたのである。 この2カ月前には、東京・新宿区の牛込柳町交差点付近で、自動車の排気ガスによる鉛公害が発生しているとして、マスコミで大きく取り上げられて問題になった。NOxとPMについては、日本の排出ガス規制は強化されてはいるものの、観測データ上では一向に改善が見られていない。
(中略)
1974年1月、紆余曲折を経て、環境庁はマスキー法とほぼ同じ規制値を告示した。 それは小型車中心の日本車メーカーにとって、大型車中心のアメリカより実質的にきびしい数値となった。 これを受けて運輸省は3月、排気ガス規制を1975年度および76年度の2段階で実施することを告示した。(148〜149ページ『トヨタvs.ベンツvs.ホンダ』)
ヨーロッパでは、2005年に導入されるユーロ4でPMの排出量を現状の10分の1に削減することが義務づけられている。 グローバル化が急速に進む中、日本の自動車産業としても2年前倒しして、2005年までにPMを現行規制の3分の1にまで削減することを発表した。 欧米先進諸国と比べて日本のディーゼル車の排ガス対策はあまりにもおくれており、一昔前の甘えの体質がいまだ続いていた。アメリカでも2007年頃から同様の規制を導入することが提案されていたが、2年前倒しし2005年から実施されることになっている。 但し、アメリカではガソリンと軽油に対する課税額も少なく差がないため、小型トラックはほとんどガソリン車である。 ディーゼル車は大型トラックが大部分となっている。
これでは、グローバル化したいまの時代、業界を保護するつもりで低く設定した政府の排ガス規準が、かえって日本のディーゼルエンジンメーカーを甘やかせて技術開発をおくらせ、結果として、欧米諸国から取り残されてしまうことを理解していなかった。(384〜385ページ『トヨタvs.ベンツvs.ホンダ』)
EU(欧州連合)では、乗用車からのCO2排出が全排出量の12パーセントを占め、その対応が地球温暖化を救うカギになっていた。 それを受けて、欧州自動車工業会(ACEA)は98年11月、1キロ走行時のCO2の排出量(業界平均)を、2008年までに95年比25パーセント減の140グラムに押さえることで合意した。(12ページ『トヨタとホンダ』)日本では1999年4月に施行された改正省エネ法で、2010年(平成22年度)燃費基準がトップランナー方式で定められた。 しかし、日本の燃費規制は車両重量クラス別燃費改善目標であり、大型車が売れるか、小型車が売れるかで効果が変わってくる。 また、走行距離が伸びているので、CO2排出量の削減は難しくなっている。
自動車会社各社の環境報告は下記のとおりです。
2.可変バルブタイミング機構
4.3リッターカー
2001年10月に開かれた東京モーターショーでは、試作車ながら、ダイハツのハイブリッド軽自動車「UFE」が1リッターあたり55キロ(国内規準、社内測定値)を達成したと発表した。 トヨタのディーゼルエンジン試作車「ES2」もまた、アルミニウムと樹脂で軽量化を実現し、47キロ(同)を実現したという。(376〜377ページ『トヨタvs.ベンツvs.ホンダ』)
5.CVT
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![]() マツダ トロイダルCVT |