ガイド失格の巻き

5月28日。昨年大阪から松江に越してきた知り合いのわっきーさんを案内するため鳥取釣行である。6時半に現地集合し移動開始。今日は魚のいそうなポイントをどんどんチェックし移動するという釣り方を行った。

まず手始めに、とある川の中流付近に入渓。堰堤と堰堤の間の小さなポイントである。過去実績がある下流側の堰堤までのラン&プールをわっきーさんにやってもらい、私は瀬を釣り上がった。パラシュートで小さなトロ場から20cmのアマゴがまずご挨拶。

もう一つちびっこを掛けてこのポイントは終了。次に下流へ移動し、わっきーさんに堰堤上流に入ってもらい私は下流の集落付近で入渓点を探してうろうろ。車から降りて橋から川の様子を見ていると地元の農家のおじいさんがカブに乗ってやってきた。ここから世間話がはじまって、おじいさん曰く「堰堤や護岸の工事が魚を減らした。」「ここの村のもんはマナーが悪い。」延々三十分も愚痴をきいてしまう。わっきーさんとの待ち合わせ時間がありほとんど竿を出さずに昼食。

昼食後同じ河川の上流部をチェックする。わっきーさんに先行してもらい釣り下った私が23cmと18cmのイワナ、ちびヤマメを何故かガイド役なのに釣ってしまった。堰堤の下でさらにニンフで20cmのイワナ。今日は例の病気もなりを潜めているようでバラシがない。順調である。

午後3時河川移動。「ここはあまり釣れないから、とっととやめましょう。」二年ぶりに訪れた場所で入渓準備をしながら、そんなことをいいつつガイドの私が先行して釣り上がると、あまり芳しくない。絶壁の下で暗くて鬱蒼とした場所にやってきた。適当にパラシュートを投げた流れだしで水底に向かって結構いいひきをする魚が掛かった。この川には小さな再生産アマゴしかいなかったようなと思ったら、イワナだった。ここのネイティブのようだ。25cmの若干凛々しい顔をしたヤツだった。これで今日の釣りは満足だと思ってカメラ内のフィルムを使い切る。これが後ほど結構面倒なことになるとは・・・。

 

 

午後4時河川移動。どうやら二人して餌師の後ろをついて歩いていたようで、フライをくわえられないオチビちゃんの猛攻しかない。川を上がって入渓点までもどってゆく途中魚篭を大事そうに小脇に抱えたおっちゃんが私の前を歩いているのがみえた。

片付けをしようとしていると、近所の子供がやってきて、隣接する川でも釣れるよとの貴重な情報を得た。欲求不満の二人はもう一度準備し直し再入渓。大きなストーンフライが沢山ハッチしている。わっきーさんのフライに何かがチェイス。なにか大物の予感。

三つ目の堰堤を越えたときだったと思う。遂にでかいライズを発見。大きなストーンフライのマッチフライがないためシナモンのエアロドライウィングの上にエルクヘアをのっけたカディスパターンを投げてみる。結構食い気のある魚で、すっぽ抜け一回、チェイス三回目くらいでフッキング成功。下流に思いっきり走られ、テンションを失わないためこちらも下流へ走る。二度ほど上に行ったり下にいったりしたけどランディング成功。虹かとおもったが、ギンケしたヤマメだった。大喜びして、釣りしているわっきーさんを対岸から呼びつける(迷惑なヤツ)。恐る恐るメジャーをあてると30cmプラス4mm。ヤマメの尺ははじめてである。

ところがここで困ったことに。フィルムがないのである。車までわっきーさんにもらったビニール袋に水ごと入れて戻る。車の中の荷物にフィルムがないか探してみるがない。頼みのわっきーさんのデジカメも電池切れ・・・。

しかたなくフィルムを買いに国道まで車を飛ばす。スーパーを見つけフィルムを購入しまた現地まで戻るのに30分以上経過。やっとカメラに収め、現場を撤収するころには既に時刻は午後9時になろうとしていた。

結局ガイド役の私の方が本気になって釣りまくってしまったようで、ガイド失格である。