北海道ぼけの入った自分にとってかなり厳しい釣行となった。9月16日。この日は最近御無沙汰の山奥の清流へ入ってみた。大山を源とする川の支流である。木の枝に引っかかった餌釣りの仕掛けや捨てられて朽ちかけているミミズの空き箱などを目にするまでもなく入渓早々期待がもてないということだけははっきりと判った。それでも若干反応する魚は残っており、アントパラシュートで15cmほどのちびっ子ではあるが、この川特有の綺麗なヤマメが出てきてくれた。そっとリリースし、川を上がる。
一時間ほど大きく車で移動し、別の川の奥へ入ってみる。未舗装林道を歩き、芦と笹のトンネルを抜けやっと堰堤の上に辿り着いた。昼でも暗いこの場所はあまり長居をしたくないが、竿抜けを期待しての入渓である。二時間ほど川を遡行しただろうか。まったくフライに反応がないまま終わってしまった。もっとも足下から逃げて行く大きな魚影は確認できたので、魚が居ないのではなく、私の技術が不足していたようだ。魚止めの堰堤にたどり着きたばこを一服してから帰途につく。
明けて9月17日。今日は水系を変えて挑んでみる。一昨年良い釣りが出来た川を思いだし入渓してみる。第一投目から反応があった。天気も良く、晴れているが秋の空であり、気温も涼しい。こんなコンディションの良い日はなかなかない。沢山釣れてくれよと思いながら川を遡行する。魚は出るには出るがサイズがまとまっている。どれもぴったり15cmほどである。2キロメートルほどの距離を一日掛けてゆっくり釣り上がった。他に釣り人も居ない。イブニングに頭上から声を掛けられた。地元の人のようだ。「釣れるかね?」「小さいのばっかりです。」「この前放流したばっかりだからね。」「ああ、そうなんですか。どうりでサイズが同じようなものばかっりだと思いました。」
結局期待したイブニングだが、ウグイを一匹釣り上げるに終わってしまった。もう大きな魚は残っていないのであろうか。