10月29日。目覚めると午前11時だった(笑)。よし明日は湯原にゆくぞ。と気合いを入れて寝たが、どうもシーズンオフになるといつも以上に目が覚めない体質になっているようだ。急いで準備をして出発。湯原自然マス釣り場に到着したのは午後1時になっていた。風がほとんどないのは有り難いがどんよりと曇っていて肌寒い。釣りはじめは小雨模様だったのでフリースの上にゴアのジャケットを着こんだが、ちょうどよいくらいだった。遊魚券を買いに行く途中、川の様子をみる。天気のためか好き者の同人は10人もいないようだ。
まずオデコ逃れで、上流部に入ってみる。#20のオナシカワゲラでまず一匹。つづいて#22のユスリカアダルトでもう一匹。流れ込みのやや下流、底の方から勢いよくライズする奴がいる。そいつに的を絞りいろいろ試してみる。ミッジにもチェイスはするがくわえてくれない。ダウンからテントウィングカディスを流してスケーティングしてみたら出た。一瞬テンションが掛かったが鉤がはずれてしまい、魚も沈んでしまった。あら。
ここで付近を見渡し誰もそばにいないことを確認してからエッグに切り替えた。別に他人がいてもいいんだけどちょっと恥ずかしいからである。ちょこちょこと当たりはあるがなかなか乗らない。オチビを一匹仕留めるのに十投くらいしただろうか。あまり爆発力がないので、今度はナチュラルなパターンに替えてみる。まじめにユスリカラーバに極小ショットを付けてのルースニングである。インジケーターの鮎用目印が流れ込みで引き込まれたのに反応すると比較的大きな魚体が底の方でぎらっと光ったのが見えた。しかしすぐにばれてしまった。手元までフライを寄せてみるとフックが曲がっていた。指で整形し再び流れへ投じる。今度は少し弱い反応がインジケーターにきた。位置からすると先ほどのとは別の魚だ。フッキングすると乗った。とたんにリールが逆転しドラッグがジィーと音を立てた。7Xのティペットだったことを思い出しさほど無理も出来ない。リールでやりとりしながら、何度かすくい損ねてやっとネットに収まったのは40cmくらいのいかにも湯原らしい凛々しい魚体だった。
気をよくして、今度はフライマンの銀座、じゅらく前のプールに移動した。ここのすれっからしが釣れるようにならないと湯原では一人前とは呼ばれないらしい(嘘です)。魚も沢山みえるし何かを捕食しているのもはっきりと見えるが、やっぱり難しい。二時間粘って手持ちのミッジパターンはあらかた出し尽くし、もうなすすべがない事態になってしまった。こうなったらリアクションで口を使ってもらうしかない。ライトグリーンのマラブーを巻いた#6のストリーマー(ノーネーム)を魚の目の前に投げてみる。どうもさすがに珍しいいフライだったようで、一匹が半信半疑のような顔をしながらぱくっと飲み込んだ。こいつも取り込むのに苦労したが、凛々しい顔をしていた。
釣れるには釣れたが、結局マッチ・ザ・ハッチの勝負には敗れている。私にはまだまだ修行が足りない。暗くなってからシビアじゃない上流へもう一度引き返し、#12のエルクヘアカディスで瀬にいる魚に遊んでもらう。三匹チビを追加して納竿とした。