解禁以降ばたばた日記

■2000年3月1日

ついに2000年シーズンの到来だ。今年はめずらしく仕事が休めたため、久しぶりの解禁日釣行となった。毎年解禁日に行ってみたいと思っていた吉井川水系の某河川に朝一番に飛んで行く・・・今年の雪の多さを物語るかのように、まだまだ積雪が40cm以上ある中を苦労して釣り場に辿り着くと・・・そこは餌のおじさん達のパラダイスだった。

夜明け前から場所取りに精を出している彼らにはやはりかなわない。頼んでもいないのにこれから入ろうとしている川で釣れたんだと、発泡スチロールのトロ箱いっぱいに詰まったアマゴの亡骸を見せるおじさん達を尻目に、すっかりやる気も失せて入渓した。幸いまだライズが残っていたが、私のキャスティングレンジをはるかに越えているため、ダウンでだましだましフライを流す。二度ほどチェイスがあったがそれ以降沈黙。河川移動をする。

解禁日は餌師との戦いである。彼らの竿が届く場所では勝負にならないからだ。川幅が広く、しかも水深があって、おまけにライズでもしていてくれないと釣りにならない。もっともそんな場所は今度はあまりないのが悲しいのだが・・・

同じ吉井川水系の別の河川に入るが、ここも有名所は長い竿がずらずらと鈴なりだった。気温の上昇に連れ、雪代まで出る始末。あきらめて旭川水系の河川に移動。

こちらは吉井川ほどの混みようではないが、時間が遅いせいもあるのだろうか、なんとか入った場所で、餌師が狙わない瀬を狙ってみるが、一度ミッジにチェイスしたのを取り損ねそれで終わってしまった。

来年こそ早起きするべし。と思いながら納竿した。


■2000年3月5日

前日の結構な量の降雨を考え、旭川水系の某河川源流部にある砂防ダムのインレットを目標に定めた。川に着いてみると案の定大増水で、解禁日のにぎわいが嘘のようで釣り人が殆どいない。砂防ダム下流まで車で上がるとどうやら誰も今日は来ていないようだ。積雪の為これ以上上がれない最大限まで車で上がり、徒歩でダムを目指す。

まだ雪が40cm位は残っている林道を雪に穴をあけながら歩く。何分くらい積雪の中をラッセルしただろうか。距離にして1キロもないはずなのだが、ポイントに着いたときには既にへとへと状態。ようやくインレットがみえたが・・・期待に反しライズはしていない。仕方なくインレット付近でもフライを流しては見るものの案の定反応はない。ホンの少し上流へ移動し瀬の中を狙うとインジケーターに出てきた魚がいた。ニンフが良かれと思っていたのに裏切られなんとなく複雑な心境になる。

また雪の中を苦労して車までもどると既に昼前だ。いっそ湯原自然ます釣り場へ逃げてお茶をにごそうかと思ったが、頭の中に千代川水系の某場所を思いついた。こんな時はあそこへ行けばライズしてるかも・・・昨年の夏に見つけた場所でかなり穴場的な場所なのだ。

一時間以上かけて大きく移動。さて件のそのポイントはどうかといえば、岡山県側よりも雪が多く、しかも雪代で大増水。さっぱり釣りにならず。早めに撤収した。はあ。ため息が出るのみ。


■2000年3月12日

前回の無謀な釣行を反省し、今回は情報収集に努め旭川水系の本流部でライズが望めそうな場所を集中してまわるという作戦に出た。

・某ダム下流・・・ライズなし
・某有名橋梁下流・・・ライズなし
・某温泉付近・・・ライズ発見!

急いで準備をしライズと対峙する。ハッチの状況はユスリカと既にマダラの類である。CDCダンをダウンクロスに流す。最初にフライをくわえたのはカワムツだった。あら。では、と一番派手に沈み石の下流でライズする個体に標準を会わせると・・・おお、やっと本命だ。18cmと小振りだが、自然河川でははじめて釣るアマゴだった。その後、ライズを何匹かやっつけたが全てカワムツ。まだまだライズは続くが、あほらしくなって河川移動。

・某河川合流点下流・・・ライズ発見!

車からライズを発見し川に降りると、風のためかライズが止まる。無風待ち、ライズ待ちをしてたばこを二本すったころ、ようやくライズリングが広い川面にポツポツと広がりはじめた。キャスティングレンジ内でも一匹ライズをはじめた。CDCダンを慎重にアップクロスにキャストして・・・出たああ・・・・でかい・・・ウグイだあ。

またもや河川移動。さっきのウグイに懲りて今度はライズを見つけても秘密兵器(つまり双眼鏡)で魚を確認することにする。

・某河川支流のフラットにてライズ発見。

水深が20cmほどしかない場所でライズしている。肉眼でもパーマークが確認できた。なるべく川に降りないように岸から竿を振るが、手前の枯れ草やら枝やらに邪魔されてなかなか思うようにキャストできない。一匹フックアップしたものの、テンションが掛けられなくてばらしてしまう。慎重に川に降りてそっとライズを狙う。しっかり目で確認したはずのライズが何故かカワムツだったり、いくら慎重に近づいても人影には敏感なようで、キャスティングレンジ内でのライズは殆ど相手にされずそのまま日が暮れてしまった。

うーむ。今日はコイ科の魚ばかりだったなあ。かろうじて一匹アマゴが釣れたのが救いか。