('99年3/21、22)
昔から暑さ寒さも彼岸までなんて言うけど、今年の春の彼岸はこれでもかというくらい寒かった。
3月21日(日曜日)
11時に目が覚めた。数日前、釣友からKダムのインレットにて、夕方の1時間で5匹釣れたとの報告を受けていた。この時間から出かけるとするとちょうどライズの時間に間に合いそうである。高速道路を使って北を目指す。S市を超えたあたりで激しい雨。何度か引き返そうと思ったが、乗りかけた船だ。ポイントまで行って様子だけでも見てみよう。そんな気持で車を走らせた。
Kダムのインレットに3時過ぎに付いた。若干雨足も弱くなってきている気がした。準備をしながらライズをさがす。あった。川が曲がっている場所に15m程度の高さに水面上につきだした大きな岩があり、通称「大岩」と呼ばれている。その大岩の上流30mくらいの場所と、下流50mほどの2箇所だ。複数の魚がライズしている。時折雨が降ったり、風が吹いたりするとライズは止まってしまう。
ゴアの合羽をフリースの上から着込む。まずは下流のライズをやっつけるのだ。ところが川に入ってみると、まるで私のキャスティング能力を知っているがごとき位置で魚がライズしている。ぎりぎり届くのだが、ドラッグが掛かってしまう。ダウンに送り込んで、数回のチェイスがあり、竿も2度ほど曲がったが、1匹も取れず。
今度は上流側にチャレンジ。こっちは難なく届く位置でもライズをしている。しめしめ。みぞおちくらいまで立ち込んでいるため体が冷える。何回か休憩を取りながらライズと対峙する。#17のCDCダンで3匹釣り上げた。午後6時納竿。本当は現地で車中泊の予定だったが、服が濡れたり、上着を忘れてきていたり、フライのストックも底をついてきたので帰岡することにする。帰宅後フライを8本巻いた時点でギブアップ。睡魔には勝てない。寝る。
3月22日(月曜日/振替休日)
9時に目が覚めた。急いでフライを追加して巻き、天気予報を見る。県北は雪。しかも大荒れの予報。これはちょっと勘弁してほしいと思ったが、家にいても仕方がないので出かけることにする。また高速道路の利用である。まったくコストの掛かる釣りだと思う。それでもやめられない私は中毒症である。
S市を越えた辺りで、やはり雪が降ってきた。U町の辺りではフロントガラスに氷が付はじめた。氷点下である。ここで若干やる気が萎えてきた。しかしここまできたからには様子だけでも見に行こう。やはり中毒である。
午後1時過ぎにポイントに付いた。吹雪である。昨日は無かった雪が樹木や岩についている。風が強く、非常に寒い。これでは昨日の方がましだ。こんな天気でも時折風雪が弱くなる時間がある。こんな状況でもライズを探してしまう自分の性が悲しい。インレットは昨日よりも50cmほど減水していた。なんと大岩の上流の昨日魚を釣ったあたりと、大岩の下流100mほどの場所にライズを発見してしまった。こんな天候でもライズをするヤツがいるのである。
上流のライズにまずはチャレンジ。1時間ちょっと吹雪の中でひたすら風が弱まるのを待った。風が弱くなる。→ライズが起きる。→フライを投げる。→風が強くなる。→ライズが消える。→風が弱まるのを待つ。このサイクルの繰り返しである。なんとか1匹スモルトのアマゴを釣り上げた。フライは前日同様#17のダンである。その後二つライズをやっつけたが、オイカワだった。
あまりに寒く、手と足の感覚が無くなった。車に上がって暖をとる。20分ほど経ったころだろうか。見たことのあるホンダのRV車がやってきた。釣友達である。お互いこの天候の中釣りをするなんて好き者だと笑いながら4人で暫く釣る。今度は大岩の下流側のライズを狙ってみる。イブニングが近づくにつれ、天候も穏やかになってきた。流れ込みが対岸にありその下流付近のライズは半端じゃなかった。
日没まで一人が数匹づつライズを仕留め、納竿とする。私は4匹のスモルトを追加できた。ストマックを取るとオリーブ色の#16位のダン(イマージャーか)が出てきた。