高速岩魚機動隊員日記

6月2日。本日は昼過ぎからの行動である。高速道路を使って鳥取入り。金もないけどそれ以上に時間がない。本来は朝から頑張りたいところであるが翌日どうしても外せない、そして休むと顰蹙を買う仕事を抱えているため、睡眠時間をきちんと取って、しかもイブニングはやらないつもりで出かけた。場所は5月12日に遭難しかけた場所である。今度はきちんとエントリー箇所とイグジット箇所を事前にリサーチし問題はない。さてどうなりますことやら。

最初に入ったポイントは前回行き損ねた場所である。前回そこまで詰め切れなかった場所から入渓し竿を振る。谷は深いがちょうど真上に来た太陽が木漏れ日を差していてなかなかよい雰囲気だ。朽ちて倒れた広葉樹の幹や、川の岩には苔が非常に多く繁茂し、源流の渓相である。少し水が少ないちょろちょろなのが気になるが、まなんとかなるだろうと思ったが、なんともならず。最終目標地点の堰堤まで詰めること1時間半。チビイワナを2匹釣っただけであった。ここぞという場所で反応があまりなく、どうも時間帯を誤っているのか、先行者があったのか、単に渋いのかその何れも正解のようなそうでないような状況である。(単に下手だからというのも十分考えられるのであるがそれはよそう・・・)ゴール地点の堰堤にあがってみると流れは緩いが比較的水深がある。なにげなくビートルパターンを投げると底からもわっと大きな魚影が様子をみに浮上してきた。フライをみきって再び沈んでいったので少しインターバルをおき、アントのパラシュートに交換し再び投げると今度は全身を見せて補食した・・・ところがすっぽ抜け。釣れない日はこんなものである。

次に入った場所は、前回の遭難コースと同じである。最初に入った場所からイグジットすれば良いことが判っているので今日は気が楽だ。前回ばらした9寸ほどのイワナにもう一度会えるだろうか。ところが今度はもっと渋くて苦労する。最初の内は丁寧に探っていったが時々フライをくわえきれない小さな魚が反応するだけで時間ばかり経過する。結局イブニングをせずに帰ろうとした当初の計画が大きく崩れ、川から上がった時点で午後7時になってしまった。それではしかたない。なし崩し的にイブニングに突入である。流れる運命に翻弄され・・・というのは仰々しいなあ、単に優柔不断なのだ。

先ほどのすっぽ抜けイワナが気になってもう一度堰堤へ。しかし期待したライズはなく、小さな個体を2匹掛けただけだった。早く帰って寝なければ。高速岩魚機動隊岡山帰還である。途中某所に入渓していた佐酒氏より業務連絡が。なんと尺上三連発の情報。尺玉三連発の花火よりも強烈な釣果を聞いてしまった。


翌6月3日。今朝は早起きである。しかし休日にもかかわらず仕事なのだ。とある一級河川の河川敷で執り行われたイベントに参加し、汗だくで午前中が終了した。このまま釣り場に直行とも思ったが前日の疲れがここに来て出てきてダウン。しばし昼寝。午後3時、高速岩魚機動隊(往路)に変身しいざ出撃。迷うことなく午後5時半、本日の釣り場に到着。おぉっと。ところがどういった運命のいたずらか!To be or not to be!−−とまた大げさな表現をお許し下さい−−先行者がいらっしゃったのである。しかし幸いなことに知り合い。某H氏であった。遠慮して別の場所へ移動しようかとも思ったが、この時間から移動するべき場所は空っぽの頭の中のインデックスには入っておらず、そのまま川へ入り込んだ。やはり彼が叩いた後であろう場所は渋く、2匹チビをフックして、彼が竿を出しているにちがいないポイントへと急いだ。「おーい」と声を掛けると某氏は驚いたように笑っていた。話を聞くとどうやら今日は激渋。チビのライズしかないとのこと。二人で暫く話をしながらライズを待つが、どうもぱっとしない。同じポイントを左右に分かれて狙うが時々フライには出るのだが取りあぐねていると某氏は別のポイントへ移動。徐々にハッチも増えてきたが、ライズはなかなか増えない。オチビを一匹フックしたあと、しからばとフライのローテーション作戦である。ビートル、フラッタリングカディス、モンカゲダン、フラッタリングストーンと変えてやっと来た。二日間チビばっかりだったのでやけに大きく見える20センチちょいの魚だった。と書きたいがやっぱりそれほど大きくないんだなあ。サイズも測ってないので判らないが23センチほどだろうか。

納竿した後某氏と合流し二人で晩飯でも食いに行こうかという話になるが、目的の食堂が閉店していた。在庫切れのコンビニでなんとか食料調達し、彼は地道に地道を、こちらは高速岩魚機動隊(復路)に変身し家路に急ぐのであった。二日間の走行距離590キロメートル。延べ釣行時間17時間。内移動時間を除いた実釣時間10時間。釣果イワナ9匹。時速0.9匹であった。ちなみに高速代は12,000円超過してます・・・とほほ。ついでに1匹あたりの単価は・・・怖くて計算できない。がんばれ高速岩魚機動隊!次週は地道か??