成人式と未婚女性の着物

未婚の女性の第一正装は、勿論、振袖です。
ですが、どこに行くのでも振袖というわけにはいきません。
少し、乱暴な分け方かもしれませんが、

正装は振袖
普段着は小紋

というのは、どうでしょう。当たらずと言えども、遠からずではないでしょうか。


もう一つ、 普段着としては、浴衣も選択肢の一つでしょう。
特に、浴衣は着物の中でもっとも着易いもので、しかも他の着物と着方は全くちがわないので、 着始める場合は、浴衣からというのがよいでしょう。

振袖 は、まず、成人式に祝いとして着ます。その後、 友人の結婚式や、フォーマルな会合などに着る機会があるでしょう。ご自分が結婚される場合、 最後の振袖姿を記念写真におさめる場合もあります。(結婚すると、既婚女性になりますから 第一正装は留袖になります。)

一方、小紋は、生地に小さな型染めを施した、おしゃれ感覚で着る着物です。
振り袖に比べると、格は数段さがりますが、普段着としても、ちょっとした会合、 ちょっと和装でおしゃれでも、っと言った感覚で着られる着物です。
紋様は、江戸時代の裃(かみしも)を起源としていると言われ、模様の種類から、 大きさ、また、それぞれ産地によっても様々なものがあり、選ぶだけでも かなり楽しめます。

例えば、江戸小紋京小紋加賀小紋。 さらに、南国沖縄独特の紅型びんがた)(小紋に限らないと 思う)など。さらに、染め方によっても様々なバリエーションがあり、四季に合わせ、また、TPOに よってもいろいろと楽しめます。
合わせる帯によって、洋服のコーディネートに勝るとも劣らないファッションセンスを必要と します。

以前、帰国子女の方と話した時、何故、日本の女性は、これだけの伝統文化として 世界中に知れ渡っている着物を、誇りをもって着ようとしないのか、と言われたことがあります。
そのとき、私は、まだ廃れてしまったわけではないし、
現代の生活には、機能性という観点からみて 下火になるのは仕方がない、と答えました。

今でも、間違っているとは思っていませんが、
しかし、伝統文化である着物を理解して、その上で 着ていないのと、
全く分からず着ていないのとでは、話は全く別だと思うのです。

海外に出ると、日本人はマイノリティー(少数派)であり、自分のアイデンティティー(日本語でなんて言えば いいんだろう)を確認する際、やはり、日本の伝統に拠り所をもとめるもののようです。

書店では、ファッション雑誌が、ところ狭しと平積みにされていますが、日本人のファッションセンス は、欧米に劣っているとは、到底思えません。
と、言うより、十分にファッションリーダーとして伍して行けるものだと思っています。
そのファッションのバリエーションとして、着物も選択肢として、同等の扱いをうけてしかるべき だと思うのです。
海外ブランドをまとったモデルさんとともに、小紋を着たモデルさんが紙面を飾る日がくることを 願っています。

振袖

成人式には、振り袖を着て、成人したことを祝います。
振り袖は、未婚女性の正装です。
下のように、非常に華やかで、優雅です。 大和撫子と言う言葉がよくにあいます。
振り袖
(写真提供は、Kana Okaguchiさんです、有り難うございます。)

戦国時代の戦乱期に、着物小袖として成立しました。
その後、徳川幕府の成立とともに、激しい戦乱はなくなり、人々も格大名の元に定住するようになり、 次第に小袖もファッション性が重視されるようになり、袖が伸び、柄が多彩に、多種多様に 発展してきました。
(余談ですが、日本独特の入浴という習慣も、江戸時代に始まったことです。)

街道整備が行き届き、各地の産物が行き交うようになり、様々な特産物が取り引きされるように なりました。
反物も、その中の一つでした。 (ちなみに、私の5代まえのおじいちゃんは、反物商として成功し代々着物に関わる仕事 (呉服屋ではありません)を続けています。)

振袖は,華やかさが命です。
代々受け継がれていくように、しっかりとした着物を手に入れたいものです。

成人式

古来、男子が成人となった証として、元服という儀式が 行われていました。
終戦後、昭和21年、青年(男女とも)達に、明るい希望を 抱いてもらいたいと、成年式として一般化されました。
ついで、昭和23年、小正月1月15日を成人の日として、 祝日として定められました。現在では、ハッピーマンデー法 により、祝日そのものは、 一月の第二月曜日と決められています。

晴れ着は安い買い物ではありません。
成人式の日に着た後は 婚礼への出席や同窓会、お茶会等の儀式的な集まりに 着ていく程度なので、着る機会はそれほど多くないように 思われます。

ここで、帯の様子もご覧ください。
帯

しかし、本来、晴れ着は、親から子、子から孫へと受け継がれて いくものであり、20年30年と時間が経って、その価値が 出てくるものです。実際、現在でも、娘さんが親の晴れ着をきて 成人式に出席するのは珍しいことではありません。

現代では、家族の単位が核家族化して、それぞれの家の伝統を 受け継ぐという意識が薄くなりつつあります。
しかし、祖父母、曾祖父母 の話を、受け継がれてきた様々な物とともに語り継がれることで、 自分の存在を、自己中心的に捉えるだけでなく、先祖代々から 連綿と続いてきた歴史のなかで再認識し、成長自立していく 手がかりになるのだと思います。

今現在の状況だけでなく、もっと長いスパンで家族、文化の 伝統的価値を考え直した方がいいのではないでしょうか。


ネット上での着物購入について。

ネット上の振袖

ネット上での振袖を探してみました。


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