弦楽五重奏曲(String Quintets) K174, K406(K516b), K515, K516, K593, K614
楽器構成:バイオリン2,ビオラ2,チェロ1


モーツアルトの弦楽五重奏曲

わがアマデオSQは2004年10にメンバー変更があり,弦楽四重奏のほか弦楽五重奏や弦楽六重奏も演奏可能になったので,かねてから念願だったモーツアルトさんの弦楽五重奏に親しみ,6曲の弦楽五重奏をすべて演奏することが出来た.そこでこの機会に「モーツアルトの弦楽五重奏曲の紹介」のページを新設した(2006年5月1日).

[モーツアルトの弦楽五重奏曲の概要]

モーツアルトさんの弦楽五重奏曲は下の表のとおり6曲で,23曲ある弦楽四重奏曲に比べると極端に少ない.弦楽四重奏曲が大編成のオーケストラを始めとしてあらゆる合奏曲の原点として完璧な演奏形式であることは疑いないが,これにあえて弦楽器をもう一つ加えると音のバランスは大きく変わる.シューベルトやボッケリーニはチェロを加えたが,モーツアルトさんはビオラを加えた.ビオラが加わることによって中音部が厚くなって響きが柔らかくなり,音が広がる.また弦楽四重奏曲が音楽の様式や演奏態度において研ぎ澄まされたような一糸乱れぬ厳しさが要求されるのに比して,モーツアルトさんの弦楽五重奏曲はどこかリラックスしていて情緒的であり,聞く人の心に「スッと」入ってくるように感じられる.モーツアルトさんはビオラが好きだったので自分でも弾きたかったのかも知れない.

6曲のうち最初の1曲のみは17歳の時に故郷のサルツブルクで作曲されているが,他の5曲は円熟期にウイーンで作られている.若いモーツアルトさんはものめずらしく弦楽五重奏曲に挑戦したもののその難しさにその後しばらく敬遠したのかもしれない.しかしこれら6曲の弦楽五重奏曲はすべて内容の濃い彼の代表作となった.それにこの6曲は誰かから依頼されて作曲したものではなくて,自分の意思で自発的に作曲したもののようである.

No.
ケッヘルNo.
リンク
調性
作曲年月日
作曲場所
年齢
1
KV174
変ロ長調
1773年12月
サルツブルク
17
2
KV515
ハ長調
1787年4月19日
ウイーン
31
3
KV516
ト短調
1787年5月16日
ウイーン
31
4
KV406(516b)
ハ短調
1788年の始め
ウイーン
32
5
KV593
ニ長調
1790年12月
ウイーン
34
6
KV614
変ホ長調
1791年4月12日
ウイーン
35

[楽譜の問題]

古いCDと最近録音されたCDを聞いてみると曲によっては異なる演奏であることがわかる.

「ベーレンライター版」がモーツアルトのオリジナル楽譜に準拠した「新モーツアルト全集」に拠っている.





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