T.投資競馬への道


1.序章




 「競馬はあたらないものである」




 平成不況のこのご時世、銀行に預けても金利は0.5%以下・・・。せちがらいねえ(゜дÅ)ホロリ。そんな中ふと手元をみるといつでも馬券が買える魔法のアイテム「PAT」がある。そこで素人は考えた。20倍30倍、万馬券は無理でも3倍、2倍くらいなら、いいや1.1倍でもとれれば一瞬で利率10%ではないか!競馬預金だ! よし!投資競馬だあぁぁぁ・・・
 こうして、あるあさはかな男の馬券奮闘記がはじまるのである。



2.投資競馬とは

 投資競馬にはいろいろな定義があると思うが、その内容を表す端的な言葉は「馬券を継続的に購入する」というものであろう。例えば自分が100万持っている時に、この馬がいるからこの一点に100万という張り方ではなく、100万あればそれを10なり分割して複数のレースに継続的にはっていく。これが投資競馬である。投資競馬の利点はまず馬を見て買わなくていいということである。また大量のデータも必要ない。過去の一部のデータから機械的に金額を投資すればよい。ゆえに妙な感情がいりまじっていらない馬券を買うということがなく、データを入手するための時間と費用もかからない。あくまでも「投資」として馬券を買うことができるのである。また賭け金が分散されリスクも分散される。いきなり外れても100万円なくなることはない。のこり90万円を手に次のレースに望むことができるのである。しかしこうした利点は同時に投資競馬の弱点ともなる。



3.25%の壁

 競馬には25%の壁というのがある。100円馬券を買ったら25%つまり25円はJRAの運営資金にまわされてしまう。みんなは残りの75%を分配してるにすぎない。だから馬券を買いつづければ続けるほど必ず25%損をするというものである。宝くじも意識はしないがこの壁、つまりその控除率は40%以上にもなる。投資競馬にとって最初の壁がこの壁である。もと返し、つまり最低ラインである賭けた金額だけ返ってくる確率どおりに買っていっても、25%分は損してしまう。投資競馬は、まずこの壁を越えなければならない。



4.投資対象の選択

 そして投資競馬の本題である、「投資」の対象とするデータの選択である。競馬に関するさまざまなデータが存在するが、比較的簡単に入手できてJRAの開催を通じて安定しているデータが存在する。それが単勝1番人気、2番人気、3番人気の出現率や、馬連1番人気、2番人気、3番人気の出現率である。ちなみに単勝1番人気36%台、単勝2番人気20%台、単勝3番人気11%台、馬連1番人気15%台、馬連2番人気10%台、馬連3番人気9%台といった感じである。このデータはどの年度もほぼ一緒になる。つまり単勝なら3回に1回、馬連一番人気なら10回に1回はくる計算になる。そこで最も確率の高い単勝1番人気をもとに投資することにする。



5.投資法の選択

 投資対象が決まったら投資するだけである。均等投資、すなわち毎レース毎レース決まった金額を張っていくのが投資競馬である。しかし単勝一番人気にこれを実践するとどうなるだろうか。それは「確実に損をする」ということになる。単勝一番人気の出現率は確かに36%台で最も高く、安定しているのであるが、それに払い戻しの金額を掛けた回収率、これは76%ほどしかない。つまり100円ずつ全レースに投資していって例えば年間10万円投資したとしても7万6千円しか帰ってこない。これが実は先に述べた「75%の壁」である。均等投資では75%の壁がある限り回収率100%を突破することが難しいのである。均等投資以外の投資法をもってこの壁を乗り越えねばならない。



6.マーチンゲールの法則(倍々法)

 投資競馬を始めたものは必ず耳にする投資法、それがマーチンゲールの法則である。外れたら賭け金を倍にしていき当たるまで賭けつづける。いわゆる倍々プッシュである。非常に簡単でわかりやすい。理論上オッズが2.0倍以上なら必ず利益がでる。単勝一番人気の出現確率は実に30%以上。3回に1回は当たる計算である。ということは100円投資の場合、2回外れて3回目に単勝2.0倍が当たったとする。(払い戻し:400×2.0倍=800)−(掛け金:100+200+400=700)=100。きっちりと利益がでる。これだ!これしかない!こうして必ず一度は通る道を歩むことになるのである。



7.確率の罠その1

 確率は大数の法則のもとに成り立っている。つまり確率の数値にに近づけるためにはたくさんの回数をこなさなければならない。例えば出現確率30%なら100回やるより1000回、1000回よりも1万回やったほうが30%に近づく。逆にいうと3回やっても1回もでないということがある。もうお分かりであろう。



「世の中そんなうまい話はない」



10回やそこらの回数では確率が30%に収束しないのである。10回、20回の間1回しかでなかったり、かと思えば5回中4回でたりと。こうやって確率が保たれているわけである。これが確率の罠である。こうしたことによりマーチンゲール法の弱点があきらかになる。それが「パンク」である。



閑話休題−予想会社−

 競馬をやりはじめてこれまでいろいろなメルマガやHPをみてまわったが、予想会社というものがある。競馬の予想を売るというものだ。会費は3000円から10万円と多種多用だ。しかもえらい数の予想会社が存在する。しかしちょっと考えればわかるが、当たる予想なら自分で買えばいい。人に教えるとオッズが下がって損をするだけだ。なぜに人に「うまい話」を教えてあげなければならないのか。またそういう会社はやたら万馬券的中したことを謳っている。考えてみよう、万馬券は100票に1票しかでない。全国でそんなに万馬券がでるわけもない。結果的に、そうした予想会社の情報は1.会費をもうけるための予想である。2.自分のオッズを上げるための出がらしの情報である。ということになるのではなかろうか。競馬で家を建てたという予想会社は、会費で家を建てているのである。同様に必勝本や予想ソフトなどあるが、これも競馬で家を建てたのではなく、印税や、ソフト代で家を建てているのである。私は競馬歴は浅いが、必勝法というものはないんじゃないかという気がしている。競馬は宝くじのようなものだというのが今の感じである。昔、西田式スピード指数というものは当たったらしいが、そのときはやはりオッズが下がって競馬にならなかったらしい。紆余曲折があって西田式も当たらなくなり、万馬券が飛び散る昨今、必勝法というものはおそらくないであろう。しかし中には競馬で生活してる人も確かに存在する。そういう人がいかに予想しているかを人に頼らず自分で考えることが、競馬に勝つことにつながるのではなかろうか。そのうち競馬でプラス収支ができたら3000円ぐらいの予想会社には入ってみたい気もする。あくまでも「競馬で儲けた金」で、であるが。また「出がらしの情報」も売ってみたいもんだ。とりあえずはプラスにすることかな(爆死)実績がないとね。何事も社会勉強である。



8.パンク

 「パンク」とは「資金が尽きる」ことである。これをみてみよう。


投資金(円) 損金(円)
1レース目 100 100
2レース目 200 300
3レース目 400 700
4レース目 800 1500
5レース目 1600 3100
6レース目 3200 6300
7レース目 6400 12700
8レース目 12800 25700
9レース目 25600 51300
10レース目 51200 102400


 1レース目に100円からスタートして、9レース目まで外れつづければ10レース目までに102500円の金を用意しなければならない。そうして10レース目で当たったとしても得られる利益は「100円」である。そんなに外れるわけがないでしょ、確率30%以上あるのにと思う人もいるであろう。それが「外れる」のである。10レース連続で一番人気がこないなんてざらである。過去最高は20レース連続というのもあったらしい。ということは2×100円の19乗の資金を用意していなければならない。そうして得られる利益は「100円」である。リスクの割にリターンが低すぎるのである。無論資金が豊富な人は問題ないが、賭け金が増えるとオッズ変動という新たな問題がでてくる。またそんなに金を持っている人間はそもそも競馬なんてやらない(笑)私の場合手持ち資金2000円スタートである。この条件でいかにパンクをクリアするか。これが投資競馬の2つ目の壁である。



9.確率の罠その2

 確率は大数の法則のもとに成り立っていることは先に書いた。確率の罠その1よりもさらに短いスパンで眺めてみるとこれもまた、出現にかたよりがでてくる。例えば1開催(約一ヶ月)の間、毎レース毎レース買いつづけても偏るのが確率の罠その1である。しかし考えてみよう。全レース買えるであろうか?日曜日に友達と遊びにいくひともいるだろう。PATのない人は毎週土日はWINSなんてことはないはずだ。とすると1開催のなかでも土曜日だけとか午後だけという偏りがでてしまう。確かに土曜だけ、午前だけでも何万レースと数を重ねると30%なら30%の確率に収束する。しかし1開催というスパンでみたとすると、その開催中はトータルで確率30%であったとしても人によっては確率0%だったり確率80%になってしまうわけである。つまり30%だと思って買ってても実際は一回も当たらない馬券を買っているのである。これが確率の罠その2である。もちろん運のいい人は確率80%なり100%の時ばかり馬券を買うことができるだろう。もしそれで当たったのなら、そこで競馬をやめるべきである。以降はあたらないからだ。しかしそれでは競馬ができない。投資競馬はこうした不確実な要素も排除していかなければならないのである。



10.ココモ式(変則マーチンゲール)

 マーチンゲールの法則ではパンクの危険性が非常に高いことが分かった。投資金のカーブが急だからである。それを緩やかにする方法がある。それがココモ式、変則マーチンゲールの法則と呼ばれる方法である。マーチンゲールの法則では単純に2倍していったが、ココモ式ではオッズにあわせて損金がでないように賭けていく。例えばはじめに100円賭けてはずれ、次に賭けるときオッズが単勝3.0倍だったとしよう。その場合、マーチンゲールでは200円賭けるのだが、ココモ式では100円賭ける。2回目で当たったとすると、マーチンゲール:賭金200円×オッズ3.0倍−損金300円=300円、ココモ式:賭金100円×オッズ3.0倍−損金200円=100円。当たった場合当然実入りは少ないのであるが、外れたときのリスクは軽減できる。また外れが多くなったときはココモ式のほうが被害が少ない。ただしオッズが2倍だとやはりマーチンゲールの法則にもどってしまう。



11.理論と実践

 ではここまでの理論をひっさげ、すわ馬券購入!2001年1月の金杯からスタートである。所持金2000円。初期投資額100円である。利益を大きくしたいなら初期投資額をあげればいいのだが理論を確かめる意味合いもあるからとりあえず100円(というか金がない)成功すれば初期投資額を増やせば利益も増えるという寸法である。はたして結果は!?




















飛んで飛んで飛んで飛んで〜

 by円広志






 競馬やってる人はご存知だと思うが、金杯は「荒れる」のである。今年の金杯も例外ではなく、1レース目は一番人気が来たのであるが、その後あざ笑うかのような一番人気8回外し。変則マーチンゲールでも資金が足りようはずもなく、見事に散っていった。
 しかし理論的には大丈夫なはずだ!(なにが?)こりずに3000円の資金を投入して、いざ馬券購入!結果は!!!!!




















回って回って回ってまわ〜るぅぅぅう〜

by円広志











 競馬の神様に嫌われているらしい・・・(涙)。謀ったかのようなはまり方。馬券を購入するときに限って一番人気がこない。他の時にはばんばんくるのに・・・。初期資金3000円というのは理論の要求にこたえていない金額なのだがやはり無理があった。純粋マーチンゲールでは5レースしか耐えれない。初期資金が少なくてもいい理論を構築しなおさなければならないことを痛感し、あらたな投資法を模索するのである。



12.的中率と回収率

 競馬には的中率と回収率という視点がある。前者はその名のとおり当たる率、後者は払戻額/投資額であらわされる率である。さてこの2つどちらが大事なのであろうか。それは「回収率」である。しかし単勝一番人気の一点買いに関しては回収率よりも的中率が重要となる。なぜなら「一点しか買わない」からである。回収率の重要性についてはやがて述べることとする。ここでは的中率についてみていこう。単勝一番人気の出現率は30%強である。これに平均オッズを掛けたものが回収率であるが、その式は単勝1番人気の場合、出現率36%×平均オッズ2.1=75%ということになる。ここで出現率つまり的中率を50%に上げてみると、50%×2.1=100%となる。つまり的中率50%の予想法があればもと返しにはなる。さらに一歩進んで回収率120%という目標を設定してみよう。120%=的中率60%×平均オッズ2.1ということになる。ということは的中率60%の予想法、半分ちょい当たる予想法があれば回収率120%を達成できるのである。そして単勝1番人気の回収率の限界が200%ということになる(的中率100%の場合)早い話「的中率80%!!!」とか謳ってる予想会社があればその予想を買って確実に利益はでるのだが、そんな予想は実際に提供されることはない。ではどのように的中率をあげるのか。



13.一点買いと多点買い

 馬券の購入の仕方には一点買いと多点買いがある。どちらがいいのであろうか。結論は単勝買いは1点、馬連買いは多点ということになる。多点買いについてはまた述べるとして、単勝一点買いについて書いてみる。単勝は多点で買えないのか?結論は買えない。例えば単勝1番人気オッズ2.0倍、2番人気4.0倍、3番人気6.5倍であったとしよう。それぞれに100円ずつ投資したとする。すると投資額300円に対して、1番人気が当たったときにマイナスの払戻という結果になる。1番人気が来たときにはマイナスでも2番、3番人気がきたときはプラスなんだからいいじゃないか、という見方もあるだろう。しかし考えてみよう。まず、当たったときに利益のでない投資の仕方は、投資法としてすぐれているとはいい難い(馬連の場合は多少考え方が異なる)その点一点買いは当たった場合常に利益がでる。オッズが1.0倍を割るオッズというものは存在しないし、1.0倍つまりもと返しになる馬も単勝の場合ほとんどない。じゃあ、1番人気を外して買えばどっちが来ても利益がでるじゃないかと反論があろう。だが競馬は3頭で走っていない。最大18頭である。通常は12〜16頭立てである。2番人気3番人気の出現率を合計すると32%、一番人気の出現率以下である。また裏を返せば1番人気と4番人気以下がくる確率が7割弱にのぼるということである。とするとその7割に引っかかったときの損失は200円になる。1点買いなら100円である。たいした差にみえないが、一点買いと多点買いの差はまさにこの「でなかったとき」に現れるのである。しかも単勝を投資対象とした場合はこの点がもっとも重要になる。これも詳しくは先で述べることにする。



14.的中率向上アプローチ−馬−

 では的中率をあげるためにはどうすればよいだろうか。ここで的中率を下げている要因を考える。それは「全レース買」っていっているということである。投資競馬は継続的に馬券を買っていくため全レース買うことを前提に投資法が組まれている。よって当たるときと当たらないときがあり(あたりまえだが)、その当たらないときを買わないようにするのが的中率を上げることにつながると考えられる。ではどうすれば買わずにすむであろう。まず考えられるのが「馬をみる」ということである。馬の能力をみきわめ、「これだ!」という1頭に限って投資していくのである。単勝一番人気といえど絶対的な一番人気と、不安定な一番人気とにわかれる。その絶対的一番人気、もしくは自分が推奨の一番人気に限って張るのである。不安定な一番人気をはずすのであるから的中率はアップするわけである。しかしこれにはいくつかの問題点が生じる。それについてみていこう。



15.的中率向上アプローチ−馬−の弱点

 馬を見て買う。これは一見非常に正統な買い方なのだが致命的な欠点がある。それは「時間がかかる」ということである。何十年も馬をみて競馬をしている人間が予想してあたらないのに、競馬歴の浅い人間が当たるわけもない。馬をみる目を養うには時間がかかる。また過去の馬のデータを吟味していくのにも非常に時間がかかる。もっと簡単にいかないものであろうか。



16.的中率向上アプローチ−競馬新聞、単勝オッズ−

 では予想の結果である競馬新聞の予想印(◎、○、△、×)、オッズといったものを手がかりに馬券をかえないだろうか考えてみる。単勝1倍台ならPATでオッズを入手すればすぐわかるし、ぐりぐりの1番人気は競馬新聞ひとつ手に入れればわかる。データの入手としてはこれほど簡単なものはない。では信頼度はどうか。ぐりぐりの◎や単勝1倍台の一番人気がくる確率は実は非常に高い。このぐりぐりの◎や単勝1倍台を投資対象とするのもアリだと思う。しかしやはりこれにも問題があるのである。



17.的中率向上アプローチ−競馬新聞、単勝オッズ−の弱点

 一番人気はあくまで「人気の一番」であって、本当に実力がある場合ばかりではないということである。実力がなくてもぐりぐりの◎や単勝オッズ1倍台になるのである。またこれが一番の問題なのであるが「オッズが低い」ということである。実力のある1番人気は確かにくるのだが、相対的にオッズがひくくなる。例えば単勝オッズが1.2倍だったとすると外れた場合、次回投資金はマーチンゲールの法則でいくとさらに急なカーブを描く投資金を要求される。しかもその馬がくる保証なんてどこにもない。また均等投資で外れたときはとりかえすのに5回かかるのである。この取り返している間にも大抵外れる。うまくできているもので回収率=的中率×平均オッズの的中率をあげても平均オッズがさがって回収率があがらないのである。平均オッズ1.2倍にさがってしまうと回収率120%を達成するために、的中率100%が必要となる。不可能である。よって信頼性の高い単勝一番人気を買う場合このオッズの低さが致命的な欠点となる。ちなみに馬の実力がわかればオッズの心配は少なくなる。単勝5番人気などを自信をもって投資対象とできるからだ。やはり馬をみて買わなければならないのだろうか。



18.パンク回避

 馬券を買うときは馬を見て買うのが一番なのだが時間がかかるという問題があった。ここでは頭を切り替えて別の視点からみてみる。マーチンゲールの法則を使用して最も怖いのは「パンク」である。早い話パンクしなければマーチンゲールの法則は確実に利益がでるのである。ではそのパンクをどのように回避するのがよいのか考えてみる。なぜパンクするのか。それは「はまるから」である。「はまる」とは「外れる周期」といってもいい。単勝1番人気の出現率は実に30%以上である。しかし確率の罠その1によって外れる周期がでてくるのである。逆にいえば当たる周期もあるわけである。ということはいかにこの外れる周期に買わずに、当たる周期に買えるかがポイントとなる。ではどのようにすればよいだろうか。



19.リセット法

 パンク回避の方法。それは「あきらめる」ことである。外れたときに「次こそは」と思う。この気持ちを絶たない限りパンクは回避できない。外れだしたらどうしても次も次もと買いたくなる。ギャンブルは不思議なもので外れるときは外れつづける。理論的には説明できないがギャンブルの真理である。そんなときに買いつづけずに、ぐっと我慢するのである。1回目であきらめれば100円の損ですむ。2回目なら300円、3回目なら700円である。そしてまた気持ちを新たに100円からスタートするのである。こうすることにより3回をひとまわりときめたら、たとえ10回はまりの周期だったとしても、その周期は700円の損失にとどめることができる。これをリセット法という。しかしリセット法にもやはり弱点はある。



閑話休題−必勝本−

 必勝本というものがある。必勝本は巷に多数氾濫している。しかしこれという必勝本がないのは万馬券がでることからもわかるであろう。では出す側の気持ちになって考えてみる。なぜ必勝本があるのか。1つは以前述べた出がらしの情報だから印税でもうけるという考え方である。情報が表にでたときその情報は100%信頼できるものではない。自分が支払った費用の分しか情報の価値はない。費用対効果である。著者が必勝法をみつけて使っていたがその必勝法があたらなくなり、別の必勝法が発見できた。そういうときには以前の必勝法を本にして印税をとりにいこうと考えるのではないか。あたらない必勝法でも以前は当たっていたのであるから、たまには当たる。たまに当たるとその本はありがたがられるというわけである。まさに印税のための必勝法である。新しい必勝法がみつからなくても今つかっている必勝法を本にすることもできる。自分のつかっている必勝法の一部だけ本にするのである。その本一冊まるまる真似してもあたるわけもなく、本人が使用している必勝法にたどりつけようはずもない。これも印税を稼ぐための方法である。しかしこの必勝法にたどりつくことが可能な人間がいる。それが1を聞いて10を知る人間である。本にかかれている必勝法を完璧にまねて足りない部分を自分でおぎなってやる。ここのポイントは中途半端に真似てはいけない。完璧にまねるのである。それから足りない部分を推測して補っていく。そうすると必勝法を盗むことができる。もしかすると著者の必勝法を超えるかもしれない。本の前説のなかにある「読者のなかにはこの方法で著者よりもよく馬券をあてるようになったものもいる」と述べていたりするのはこのことである。必勝法は本を読んだだけでは手に入れることはできない。本をヒントに自分であみださなければならないのである。



20.リセット法の問題点

 前述の例をとって説明しよう。3回を一回りとし3回連続ではずれたとする。損金は700円である。ではこれは何回でとりかえせるのだろうか?平均オッズ2.0とすると得られる利益は100円であり、仮に3回以内で出現するとしても7まわりかかるのである。その7回のうちにはやはりまた「はまる」可能性があるわけである。もちろんオッズがあがれば回収は早くなり下がれば遅くなる。つまりオッズの低さ、オッズの壁が回収にたちはだかってしまうのである。単勝1番人気を投資対象としたときの最大の弱点はまさにここなのである。さらに3回でやめてリセットしたとして次のスタートをいつにするかという問題がある。はまり中に再スタートをきっても意味がないわけである。また3回でやめると4回目ででるということもあるわけだ。さらにさらに出た場合「次」を買うのかどうか。確率の罠その1の「でる」方に対する対応である。これがあるからギャンブルの「やめどき」の判断がつかず、「もう少し」「次こそは」という気持ちを絶つのが難しいのである。



21.問題点の解決

 ではどのように問題を解決していくか。統計をとって調べてみる。するとある一定のパターンというものがあるような気がしてきた。その規則性を利用すれば利益がでるのではと考えたのである。それを元に理論を再構築してみた。ここではそのデータを公開しない。せっかく時間を割いて調べたものである。「ただ」じゃいやだ(笑)価値ある情報は費用が必要なのである。気になる人はメール(費用)ください。「ただ」であげます(笑)(要エクセル)その程度の情報ってことである。



22.理論と実践

 完璧?な理論をひっさげていざ実践!というわけでもなく、実は投資競馬には最大の弱点があることが発覚した。よってこの理論は実際にためしてない。というのもなんなので過去のデータにあてはめてどうなるか検証してみた。めんどかったんで検証数1、2001年阪神1回1日の一開催でみてみる。はたして結果は!?




















Aパターン回収率39%;Bパターン回収率60%































ダメじゃん





 控除率25%ってことは裏を返せば目つぶってて馬券買っても回収率75%にはなるということである。今回はたまたまだったとしてもあまりにも回収率が悪すぎる。確かにパンクは回避できたがこんなものはつかいものにならない。ゴミ箱にポイッである。しかし理論の不備よりも何よりも、実践を重ねるうちにもっと重大な問題が浮上してきたのである。

 

23.投資競馬最大の弱点〜そして新たなる道へ

 投資競馬最大の弱点・・・それは!


























つまらん










 そう、実戦を重ねて一番痛感したのがまさにこれである。単勝1番人気が投資対象なら、当たってもせいぜいオッズ4.0倍が関の山。馬連で万馬券がとびでるのを指をくわえてみてなければならない。そのくせ毎レース買わなければならないからパソコンの前に張り付いていなければならない。感動がないのである。いやんなのである。さらにさらに利益がでるならまだしも先ほどの実践結果は回収率60%。やる気もでない。単勝1番人気は出現率最高なのだがやっててそれほどでる実感がない。の上、当たってオッズ1.2倍とかだとげんなりしてしまう。確かに当初の目的は利殖競馬である。競馬預金である。しかし利子のつかない競馬預金は預金ではない。JRA金融にローンを支払っているようなものだ。やってておもしろくないものは成長しない。そこで単勝一番人気からの脱却をはかろうと決心した。もっと別の投資対象をもって利益をだすのだ!万馬券当てたい!そう決心して新たなる道を踏み出すのであった。




「競馬は当たらないものである」




第一章 投資競馬への道 完





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