有料予想への道
1.有料予想への挑戦
「競馬に絶対はない」
2章に渡っていろいろな投資方法を探ってみた。そんななかでオッズ分析が比較的よさそうなのでこれをもとに予想をしようかなという気になった。しかしただ予想するだけでは、なあなあになってしまいそうなので、有料予想としてお金をもらえるレベルにあるか、つまり100%以上の回収率が自分の予想で達成できるかを目標にして検証していきたいと思う。回収率100%を超えるような予想方法だったら有料化したいもんだ(野望)ちなみに普段買う馬券とは全く切り離して考えていくことにする。
2.オッズ分析とは
予想法についての本をいろいろと読んでみたが、投資競馬を行うに当たって重要な点がある。それが「情報の入手のしやすさ」である。この点オッズはPATで手に入れることが可能であるため、オッズ分析がいいのではないかという気になった。競馬新聞を買いに行く手間すら惜しんだわけである。もっとも競馬新聞と同等の情報をJRA−VANからDLすることも可能であるが、オッズを手に入れるよりも金がかかる。よってこれからはオッズ分析を中心とした予想法について検証していくことにする。
オッズ分析とは人々の予想の結集であるオッズの動きをみてどの馬がくるのかをみつける方法である。どんなに堅い馬でもどんなに穴馬でもそれを馬券という形にすると、どうしてもオッズに反映されてしまう。オッズ分析はこの「人の上前をはねる」予想法なのである。
3.オッズ分析の主眼
オッズ分析の主眼はどこにあるか?それは鉄板軸馬の発見と、穴馬の発見にある。まず堅い軸馬の発見についてであるが、単勝オッズ1倍台の馬は軸としての信頼性が非常に高い。その連帯率や実に70%近くにもなる。一方単勝オッズ3倍台の馬の連帯率は3割ほどである。しかし他に買う馬がなくて単勝一倍台に押し上げられたり、他に人気になる馬がいて本来の実力からすれば1倍台なのに3倍台になっていたりする場合がある。こうしたオッズからその馬が本当に軸馬として信頼できるかどうか、またはその馬が消える1番人気なのではないか、ということを判断するのが1番目の目的である。次にオッズは時間がたつにつれ新聞どおりのオッズに落ち着いていくのが通常である。しかし中にはその新聞どおりのオッズに落ち着かない馬がいる場合がある。つまり朝のオッズと直前のオッズが違う馬がある。こうした馬が穴馬となるのではないか。そういったことを探るのが2番目の目的であり、一般的にはこちらを指してオッズ分析と呼ぶのである。
4.オッズ分析の方法 その1 単複指数法
オッズ分析では主に朝のオッズと直前のオッズが違う点に注目して穴馬をみつけると述べた。ではどうやってそのオッズのズレを認識するのか。そのための道具としてあげるのがまず単複指数法である。
詳しくはここを。これはまず朝の単勝または複勝オッズをA直前のオッズをBとし、A−Bで単勝オッズの差をCとする。次に朝のオッズのと直前のオッズの平均の2乗つまり{(A+B)÷2}×{(A+B)÷2}をDとする。そしてC÷D×100が指数となる。オッズは低いほどオッズを動かすのに多くの資金が必要となる。高いオッズを動かすのは少しの資金でよい。この指数をつかえば低いオッズが動いた時は変動幅が少しでも指数が大きくなり、高いオッズが動いた時は変動幅が大きくても指数が小さくなる。よってオッズにどのくらいの資金が入ったかを比較するのが容易になるというものである。
5.オッズ分析の方法 その2 単複連バランス法
馬券には単勝、複勝、馬連、枠連、ワイドとある。しかし単勝1番人気の馬がが必ずしも馬連で上位をしめていなかったり、単勝10番人気の馬が複勝だと3番人気になってたりすることがある。こうした馬券間の人気のズレをもとに穴馬を発見しようというのが単複連バランス法である。
6.オッズ分析の方法 その3 投票金額選出法
JRAはオッズだけでなくさまざまな情報を公開している。JRA−VANにいくとその情報を手に入れることができるが、そのなかに投票数というものがある。単勝や複勝、馬連といったものの投票金額をはオッズと投票数から逆算できる。これにより金額で異常投票がないかを判断するのが投票金額選出法である。例えば朝に他の馬が1000円単位で投票されている中10万単位で投資されていた場合、明らかに他の馬とは投票される金額が違うわけである。オッズでこれをみると確かにオッズが低くなってはいるもののどれだけ金額が投票されているか判断するのは難しい。投票金額選出法なら金額でみるためその判断がつけやすいという利点がある。
7.オッズ分析の方法 その4 オッズフェンス法
オッズ間のオッズ差を認識してそれによりできる線(フェンス)を元に穴馬を発見しようというのがオッズフェンス法である。オッズの接近している馬どうしは実力が似通っているとも取れる。人気薄の馬にこうした現象が現れているとそこになんらかの意図が働いているのではないかと考えるわけである。これにより穴馬を発見するというものである。以上簡単にオッズ分析の種類を書き出してみたが、私的にはオッズフェンス法>単複指数法>投票金額選出法>単複連バランス法の順番で評価しており、主にオッズフェンスによってオッズ分析を行っている。
8.オッズの入手
分析対象とするオッズをどこで入手するか。PCによるオッズ分析を前提とすると、まずPATがある。PATによるオッズ入手の場合1Rで入手するオッズは単複枠と馬連ワイドの2項目。3項目で10円の通信料であるから1R10円ということになる。しかしながらPATにおいては時系列オッズというものが入手できない。時系列オッズとは時間ごとのオッズを示したものである。単複指数法、投票金額選出法を利用するにはこの時系列オッズが必要となる。PATの場合は時間ごとにオッズを取得していかなければならない。そこで
JRA−VANを利用することになる。JRA−VANでは時系列オッズを入手できる。一項目5円。単複枠、馬連ワイドの時系列オッズを入手しようとすれば10円ということになる。JRA−VANでダウンロードできるデータは特殊なフォーマットがされているため素で読むことはできない。なんらかのソフトが必要となる。
ソフトウェアライブラリにいけばJRA−VANのデータをつかったいろいろなソフトが入手可能である。
9.オッズの加工
手に入れたオッズから買い目を割り出すため、上記で紹介した方法に対応するようにオッズを加工する。例えば単複指数法であるなら単勝、複勝のオッズを{(A+B)÷2}×{(A+B)÷2}、C÷D×100という風に加工してやる(A,B,C,Dについては上記参照)。プログラムが組めるひとはプログラムでこれを自動化すれば楽である。私の場合はプログラムが組めないのでEXCELによりオッズを加工している。(プログラミングは勉強中)
10.オッズ分析
オッズが加工できたらいよいよオッズ分析である。ここがオッズ分析のみそであり、一番難しいところでもある。正直今現在も「これ」という方法がない。「こんなのかな?」っていう方法はあるが。単複指数法では指数の大きさ。投票金額選出法では金額の大きさ。単複連バランス法では順位の位置。オッズフェンス法ではフェンスの長さで判断することになる。そこで次はオッズ分析の難しさをみていくことにする。
11.オッズ分析の難しさ その1 オッズ分布
オッズ分析の難しさ。それにはまず「同じオッズ分布は存在しない」ということがあげられる。将棋や囲碁で同じ人が指しても毎回違う局面になるように、毎回違うオッズ分布が表れる。これをどのように馬券に結びつけるかが問題となる。例えば投票金額選出法において朝の9時半に10万円投票する人がいたとしよう。そしてその馬が連に絡んだとする。次のレースにおいてまた同様の投票が見られたからといって必ずしも連にからまないのである。同じ10万円でも馬券師の確信の投票であるのか馬主の応援馬券か、そういったことを見極める作業が必要となるのである。またオッズフェンスではAレースとBレースでかなり似たフェンスができたとする。しかし往々にして結果が同一とならない。単複指数法では指数の大きさが全く同じなのに連絡みする馬としない馬がいたりする。このことが私に「競馬に絶対はない」ということを強く印象付けることになった。真の投票か、応援馬券かなどを判断するのに厩舎や騎手などを手がかりに攻略する人もいる。しかし私の場合あくまで「簡単に」をモットーにオッズ分析を採用しているためもっと別のアプローチでいけないものかと考えてみた。そしてその結果が今の馬券戦略に反映されている。(詳しくは別の機会に)
12.オッズ分析の難しさ その2 人気変わり
オッズ分析で避けられないもの。それが人気変わりである。オッズは生き物である。一分後には全く違った順位に変わっているということがある。だから10分前のオッズと今のオッズでオッズ分析すると全く別の結果が導き出されるというのが通常である。どちらを信用すればよいのか。こうしたこともまたオッズ分析を困難にしている原因である。この問題を解決する方法のひとつとしては定点観測が挙げられる。毎回きまった時間帯のオッズを用いてオッズ分析するわけである。こうすることによりきまった時間のオッズをもとにオッズ分析をすることが可能となる。この人気変わりからも現在の馬券戦略に通じるヒントを得る事ができたが、それも馬券必勝法の方で述べたいとおもう。
13.オッズ分析と有料予想
オッズ分析を行ってみてなかなかいい感じの予想法であることが実感できた。しかしこれを有料予想かできるかという点について考えると非常に困難なことがあるということに気がついた。それは「直前配信しかできない」ということである。オッズ分析はレース直前のオッズを使って分析すればするほどよい。しかしレース10分前にオッズを取得し分析を始めると、買い目をだすのに5分ぐらいかかる。それから配信ということになると買い目を受け取る側が馬券購入するのが間に合わなくなるのである。もっと早い段階のオッズで配信すればいいとか、新聞のオッズを分析して配信すればいいという方法も考えたが、いまいちな感じがしている。しかしながらこのオッズ分析の弱点をヒントにさらに新しい方法を見つけた。次回最終章ではその予想法の検証作業に入りたいとおもう。
「競馬に絶対はない」
第三章 有料予想への道 完